古川隆久ほか編『「昭和天皇拝謁記」を読む──象徴天皇制への道』岩波書店 2024年8月
「弟たちとの確執──皇室全体の首長で陛下はおありなのであります」171-189頁.
「皇太子への期待──皇太子様を完成と御考へ」191-204頁.
「コラム6 松平康昌の欧米視察と昭和天皇」141頁.
なぜ、いま「昭和天皇拝謁記」か(古川隆久)
第一部 天皇は戦争をどう認識していたのか
1 責任転嫁の戦争観──皆反省すればわるい事がある(茶谷誠一)
2 一九五二年の「おことば」問題──然し戦争の事をいはないで反省の事がどうしてつなぐか(冨永 望)
コラム1 『西園寺公と政局』を読む昭和天皇
コラム2 東条英機と近衛文麿
コラム3 昭和天皇にとっての靖国神社
第二部 象徴天皇制はどうつくられたか
3 昭和天皇にとっての「象徴…」──健全な皇室に対する観念をもつと作興したい(河西秀哉)
4 水面下の二重外交──今後日本としてアメリカとは仲よくして行かなければならぬ(茶谷誠一)
5 昭和天皇と地方行幸──積極的に多少の危険を冒して出掛ける方が却て国の為によい(瀬畑 源)
6 昭和天皇の安全保障観──軍備といつても、国として独立する以上必要である(冨永 望)
コラム4 松谷誠と宮中
コラム5 天皇と吉田茂
コラム6 松平康昌の欧米視察と昭和天皇
コラム7 昭和天皇と共産党
第三部 新しい天皇像、新しい皇室像の模索
7 人間・昭和天皇の胸の内──長官だからいふのだが(吉見直人)
8 皇弟たちとの確執──皇室全体の首長で陛下はおありなのであります(舟橋正真)
9 皇太子への期待──皇太子様を完成と御考へ(舟橋正真)
10 皇籍離脱後の旧皇族と昭和天皇──栄典の一部として公爵、侯爵とかいふものをやるといふ事は考へられぬか(河西秀哉)
コラム8 「宮中服」問題
コラム9 皇居・御文庫
コラム10 皇太子妃選考をめぐって
コラム11 拝謁のスタイル考
第四部 天皇を支えた人びと
11 宮内庁長官の仕事──廻り道はしても一旦きめたら不退転(瀬畑 源)
12 宮内庁長官・田島道治──其度毎にそれはいけませんと申続け(吉見直人)
13 侍従長三谷隆信の人と軌跡──侍従長としては誠に適当と存じます(古川隆久)
コラム12 牧野伸顕への信頼
コラム13 小泉信三の皇室での役割
コラム14 神谷美恵子と美智子妃
旧皇族家系図・天皇家系図
亀田俊和, 河内春人, 矢部健太郎, 高尾善希, 町田明広, 舟橋正真『新説の日本史』SBクリエイティブ 2021年2月
「新説14 日露戦争で日本は情報戦に勝利した」
「新説15 日米開戦の原因は組織の論理と責任のたらい回しだった」
「新説16 昭和天皇は戦後も政治・外交に影響力を持っていた」200-243頁.
第1章 古代 河内春人
新説1 倭の五王は五世紀の「天皇」に特定できない
新説2 「薬子の変」は「平城上皇の変」だった
新説3 「国風文化」は存在したのか
第2章 中世 亀田俊和
新説4 承久の乱の目的は鎌倉幕府の打倒だったのか
新説5 観応の擾乱の主要因は足利直冬の処遇問題だった
新説6 応仁の乱の主な原因は将軍の後継者争いではなかった
第3章 戦国 矢部健太郎
新説7 戦国大名は「上洛」を目指してはいなかった
新説8 豊臣秀吉は甥の秀次に切腹を命じていなかった
新説9 関ケ原合戦は豊臣政権の内紛だった
第4章 江戸 高尾善希
新説10 「御江戸」と「大江戸」は別物だった!?
新説11 江戸時代の「士農工商」は身分ではない
第5章 幕末 町田明広
新説12 薩長同盟は軍事同盟ではなかった!?
新説13 日米修好通商条約は不平等ではなかった!?
第6章 近現代 舟橋正真
新説14 日露戦争で日本は情報戦に勝利した
新説15 日米開戦の原因は組織の論理と責任のたらい回しだった
新説16 昭和天皇は戦後も政治・外交に影響力を持っていた
第Ⅰ部周縁から見た天皇制
第1章戦後沖縄の皇室報道──「反復帰」論出現以前を中心に(冨永望)
第2章昭和天皇訪沖の政治史 ──植樹祭・特別国体への天皇出席をめぐる相克(舟橋正真)
第3章象徴天皇制と北海道北部 ──「国境」という自己意識の形成(河西秀哉)
第Ⅱ部地域から見た天皇制
第4章戦前期の乳人選定と地域社会の変容(森暢平)
第5章皇室・旧藩主家・小田原町・地域住民 ──小田原城址地をめぐる所有と利用の関係史(加藤祐介)
第6章「雪冤」から「開発」へ ──戦前戦後福島県会津地方における秩父宮妃勢津子の表象をめぐって(茂木謙之介)
第7章軽井沢と皇室 ──地域発展と「皇室ブランド」の「物語」(瀬畑源)
はじめに 象徴天皇制とは何か──制度と個人のはざまで(河西秀哉)
Ⅰ部 明仁天皇と美智子皇后──思想と行動
1 明仁天皇論──近代君主制と「伝統」の融合(瀬畑源)
2 美智子皇后論──そのイメージと思想・行動(河西秀哉)
Ⅱ部 「平成流」とは何か──新しい天皇制の模索と定着
1 柔らかな「統合」の形──公的行為の拡大と弱者へのまなざし(冨永望)
2 「皇室外交」とは何か── 「象徴」と「元首」(舟橋正真)
3 「平成流」平和主義の歴史的・政治的文脈(吉田裕)
4 宮中祭祀と「平成流」── 「おことば」とそれに映る天皇像(山口輝臣)
Ⅲ部 社会の中の天皇制 制度の中の天皇制
1 メディア天皇制論──「物語」としての皇室報道(森暢平)
2 近年の天皇論議の歪みと皇室典範の再検討(渡辺治)
3 「象徴」とは何か──憲法学の観点から(西村裕一)
〈座談会〉 「平成」の終焉と天皇制の行方(吉田 裕・瀬畑 源・河西秀哉)